本日より、仕事や学校なども始まり、お正月休みも完全に終了という日です。
皆まだまだ、わかっちゃいるけどお正月気分が抜け切らないでしょうねぇ。

新年を迎えて、晴れやかな気持ちで、「今年1年頑張るぞ！」と心機一転張り切って行きましょう！と言いたいところですが、残念ながら、こんなツイートが続々。

2016/1/31閉店　MAC浜の町 長崎県長崎市浜町2-26 ※IIDXはSPADAで撤去 shiki0118 pic.twitter.com/BYX9qhmZFC

— 閉店 (@iidx_close) 2016, 1月 5

新年早々なんだよ・・・と思われる方も多いかもしれませんが、1月はゲーセンの閉店ラッシュシーズンです。
去年も、業界では中堅以上の会社さんがいきなり全店一斉閉店など、衝撃的な事件がありました。
この時期は多いんですよねぇ・・・

ゲーセンの閉店去年のデータ

ゲームセンターに関しては、何度も書いていますが、風俗営業を申請しているお店と申請していないお店の2パターンあります。

24時間営業できるゲーセンとそうでないゲーセンの違いをまとめてみた

この内、風俗営業を申請して許可を受けている店舗については、警察庁の資料でコチラのリンク先にシッカリとその営業所数の推移が掲載されております。
そこから抜粋した資料を添付すると、

この5年くらいで、3割近くの営業所が減っております。
あくまでも、許可申請店のみの推移となりますので、許可申請が不要な店舗も含めると、この数を上回る店舗が閉店していると考えられます。

ちなみに、最初に引用した閉店Twitterのまとめによると、

2015年に閉店を確認したゲーセンは 1月41店舗 2月23店舗 3月29店舗 4月9店舗 5月27店舗 6月20店舗 7月11店舗 8月22店舗 9月30店舗 10月15店舗 11月22店舗 12月8店舗 合計257店舗でした。未確認の閉店店舗も多数存在していると思われます。

— 閉店 (@iidx_close) 2016, 1月 4

だそうです。
Twitterユーザーの補足数だけでも、257店舗ということで、かなりの数にのぼります。

1月に閉店及び閉店告知が多い理由

この時期に閉店及び閉店告知が一斉に行われるのには、ある程度の理由があります。
自分でも、もし閉店するなら、1月に告知すると思うので、その理由を述べてみましょう。

1.年末年始は最もお客さんの多い時期

まず、営業面で考えると、年末年始のお客さんの最も多い時期は営業して終わりたいというのは、営業者としては当然考えます。
わざわざ12月閉店とか11月閉店ってのは、よっぽど火急な理由がない限り、積極的に選びたくはないですよね・・・
同じ理由で、5月、8月及び9月はそれぞれ、GWとお盆休みという長期休暇があるので、稼ぎ時は稼いでから閉店したいという事です。

2.3月決算を迎える前に処理

大手企業の店舗に特に見られる傾向ですが、3月決算という企業は実に多いです。
この3月までに、処理すべき物は全て処理して、新しい期を迎えるというのも、企業内の理由として、適切です。

こうした場合に、「じゃぁ、3月閉店でも良いのでは？」と思うかもしれませんが、もう一つ3月までに処理する為に必要な事があります。
それは、

「メダルの預かり期間」

です。
一般的に、メダルゲームの貸しメダルの有効期間は1〜3ヶ月程度となっています。
閉店告知をある程度事前に行い、お客さんにメダルを消費してもらって、閉店するというのが、お店のイメージとしては重要なポイントなので、特にメダルゲームを運営しているお店だと、「閉店までに1ヶ月程度の期間を設ける」のが一般的です。
この期間が必要だと考えれば、この時期に閉店の告知をして、2月〜3月の決算前に閉店するという流れは自然な流れです。
これも、火急な場合そうした事情に関係なく閉店する場合もありますので、全てではありません。

3.3月発売の新製品を回避

これは、いつでも同じかもしれませんが、先ほどの3月決算という大きな企業の仕組み上、メーカーも、3月および4Qに新機種の発売を駆け込みで行う場合というのは、結構多いです。
こうした、駆け込みでの販売に対して、閉店が決定していれば、スムーズに機械購入の意思決定が可能となります。
意思決定といっても、閉店を決定すれば、「買わない」の一択なんですけど・・・
3月発売の新製品の受注は、前年の秋頃に行われるので、その時点でほぼ閉店は決定していると言う事も逆にいえます。
火急の閉店の場合は（以下略）

こうして考えると、この時期（1月）にゲーセンが閉店及びその告知を行うというのは、実に合理的な選択となります。
ただ、何度も述べていますが、

「火急の閉店（倒産に限りなく近い）」

ケースの場合は、時期は選びませんが、基本的に稼ぎ時に稼いでから〜と考えるので、この電撃的な閉店の場合もこの時期が多いので注意が必要です。
（一般のお客さんが注意しても、防ぐ事はできませんが・・・）