うまい棒なだれ事件。最近は少ないけど、偶然こんなこともある
先日、ゲーセン界隈で起きたオモシロニュースNo.1は間違いなくコチラ。
UFOキャッチャーで起きた「うまい棒大量なだれ現象」 「機体の不備」理由に「半分没収」でネット大反発 : J-CASTニュース
実際の当事者の方は、自分の発言の影響のあまりの大きさに、アカウント削除等されているようですが、動画は残っているので、興味のある方はご自分で。
事件の経緯
かいつまんで事件を説明すると、
うまい棒山積みのUFOキャッチャーをプレイ
→ アームの動きが終了するまでは普通
→ アームの動作が全て終わり戻ってから、うまい棒が雪崩のごとく落ちる
→ 全てGETと思いきや、半分しかもらえなかったとの発言あり
→ ネットで盛り上がる
こんな感じです。
雪崩のようにうまい棒が落ちてくる所までは、「夢が会って、ゲーセン的にも良いオモシロ動画」で終わるはずなんですけど、その後の対応で、スタッフの
「機体の不備」
発言があったらしく、機体の不備なので、半分しか景品を受け取る事ができなかったと、プレイした方が仰っているようです。
その後、実際の店舗の運営会社に聞いたところ、事実であり、本来は全てお渡しするべきだった、との見解をしめしており、該当のお客さんにはお返しするとの事。
該当者さん、ぜひ申し出てください!と言いたいところですが、まぁアカウント削除したりしているので、そっとしておいて上げるのが良いと思います。
色々とアカン対応
運営会社の公式見解が、「本来は全てお渡しすべき」という事で、半分しかお客さんにお渡ししなかったというのは、基本的に間違っている対応と言う事になります。
アカン対応1:機体の不備は店舗の責任
そもそも、こうした事例で、不正行為(機械を叩く、揺らす、持ち上げる)などがない場合で、「機体の不備」が有ったから、「取得した景品を返してくれ」って、普通は考えにくい対応です。
機体に不備がある=店舗の責任
なので、お客さんには何の関係もないです。
そもそも、ゲーム機自体に欠陥があったからメーカーがその分補填してくれるとかじゃないかぎりは、ゲーム機のメンテナンスに関しては運営側の責任なので、場合によってはお客さんブチ切れ事案だと思います。
この辺は、対応したスタッフが良くなかったかなぁ・・・
アカン対応2:雪崩が起きるのはありえないという思考
ただ、この場合個人的に特に良くないなぁと思うのが、
「雪崩が起きる=機体の不備がある」と判断したスタッフの思考
だと思います。
お客さんに敢えて公開するものでもないと思うんですが、自分の店舗の話でもなんでもないので、敢えて苦言を。
これを逆に考えると、
「機体の不備もしくは不正行為でもない限り、雪崩のように落ちてくることはない」
って事をスタッフは思い込んでいる事になります。
これだとプライズゲーム特有の「射倖性」が存在しないと言っているようなもんです。
そして、こうした返品をお客さんに求める対応というのは、店舗のそれなりの責任あるスタッフ(社員や準社員)などがお客さんに求めている事であれば、店舗としての対応なので、ますます微妙ですよね。
偶然の事象は最近は少なくなったけど
こうした、「半分返してくれ」みたいな対応は、基本的にはありえなくて、例外中の例外の対応がたまたまネットで拡散した事例だと思うので、これ自体は、ごく一部の特殊な事例で済ませる事ができます。
ただ、スタッフがこうしたプライズゲームの「偶然性(射幸性)」を自体を最初から考慮に入れていない事が問題であり、もっというと、
プライズゲームの払出しは厳格に管理されていて、偶然取れることはない
とスタッフが思い込んでしまっているんですね。
最初に引用したネットニュースの取材でも、「雪崩を起こしたお客は殆どいない」的な発言が記載されていますが、実際に同じマニュアルを見て同じように設定しても、時にはこういうことがあるわけで・・・
大手のゲーセンの場合はマニュアル化されているでしょうし、中小でもこうなればこうなるというパターン化がある程度されていると思いますが、こうした適切な設定で厳格な管理というのは、できれば理想かもしれませんが、
人間が運営している限り、厳格に管理しようとしても、できないのが実際の光景
です。
昔のプライズゲーム機は悪く言えば、「雑」な作りが多かったので、こうした偶然の事象は良く発生しました。
最近のプライズゲーム機は、設定項目も細かくなっており、厳格な管理も可能ですので、こうした偶然の事象が少なくなっている事で、スタッフも「偶然なんておきない」と思い込んでしまったんでしょうか・・・
また時には、プライズを設定した人間のミスで、バカスカにとられる事もあります。
この間行ったゲーセンでは、UFOキャッチャーの扉があいてたしね・・・