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2015.12.07

禁煙か分煙か喫煙可か?タバコとゲーセンの関係は永遠のテーマ 後編

前回書いた前編はこちら。

禁煙か分煙か喫煙可か?タバコとゲーセンの関係は永遠のテーマ 前編

この続きです。

ゲーセン側のメリットとデメリット

クイズ

お客さんにとっては、ゲーセンが、「禁煙」「喫煙」「分煙」によるメリット、デメリットは様々です。
この区分が、お店選びの重要なポイントを占める人もいれば、どうでもいい人もいると思います。
どちらにせよ、明確にメリット・デメリットを決定することは、個々人毎にことなるので、一概には言えません。
ただ、お店側には、お客さんから見て、わかりやすいメリットも・デメリットもあるし、実は知られざるメリット・デメリットもあります。

喫煙可能にするメリット

まず、全面的に喫煙が可能とするメリットから考えてみましょう。
全面的に喫煙可能という事は、「喫煙者に優しい」お店で有るということで、喫煙者からは支持を受ける店舗となるでしょう。
なんだかんだ言っても、メダルゲームや麻雀ゲームといったゲーム機は、喫煙率が高いものですし、その他にも、やりこみ系のゲーム(wlwやボーダー、Lovなど)はくわえタバコでじっくり遊びたい人も多いと思います。
また、格闘ゲームでも同じように喫煙しながらのプレイは良く見かけますし、シューティングも喫煙しながらって人は割りと多い気がします。
「ゲーセンでタバコ吸えない」とかふざけてんのか?
と、ハッキリ言うお客様もいますので、「ゲーセンといえばタバコ」というのも、マダマダ根強いイメージですね。

禁煙にするメリット

禁煙にするメリットは、ハッキリいえば、喫煙可能にする場合の逆です。
メダルや麻雀などまだまだタバコのイメージが強いとはいえ、タバコを吸わない嫌煙家のプレイヤーもある程度います。
嫌煙とまで行かなくても、自分は吸わないけど、「まぁ分煙のほうがいいかな」位のプレイヤーも実際には多そうです。
あとは、お子様づれお客さんに対するアピールは大きいです。
自分は吸っても、「自分の子供は連れて行きたくない」という方もいるでしょうし、よく例にあがりますが、大人がタバコを手に持った時の高さが、子供の顔の高さだといって、危険性を指摘する人もいます。

あとは、この中道として、一部のゲームコーナーは喫煙可それ以外は喫煙不可などの、分煙を実行する店舗も多いです。
分煙の場合多いのが、

メダル・麻雀コーナー → 喫煙可
その他 → 禁煙

というパターンも多いですね。
関東近郊の駅前店なんかは、殆どこのパターンですし、前回のエントリーでも引用した、ラウンドワンの場合も、今後はこうした運営に切り替えていくことでしょう。

デメリットについては、全て反対の事が言えるので、省略します。

喫煙→分煙の店舗で大きく変わったもの

私自身、以前喫煙可能な店舗を全面的に分煙にした経験があります。
その時は、スタッフの「お客が減る!」といった反対意見、「もうこない」などのお客さんのクレームなど良い思い出はありませんが、今となっては、「やっといてよかった」と思っています。
変更した事で、大きく変わった事の1つに、

メンテナンスの省略化

が挙げられます。
これは、お客さんからみたらあまりわからない、お店にとっての分煙もしくは禁煙のメリットになります。

色んな所で啓蒙的に使用されたりする、「正常な肺」と「喫煙者の肺」の写真。

喫煙者におこる肺の変化:禁煙サポートサイトで「いい禁煙」

こんな風によく言われるし、喫煙する方は「うるせー」と思うくらい見たことがあると思います。
実は、ゲーム機というのも全く同じなのです。

ゲーム機空気流れ

機械である限り当然なんですが、こんな風に各部品の熱を取るために空気を循環させています。
この時に、空気が「タバコの煙」を一緒に吸い込むかどうか?で大きく汚れの付き方が変わってきます。
当然ながら、

タバコの煙に含まれる「ヤニ」がゲーム機内部に侵入

するんですね。
そうすると、ゲーム機内部の汚れ方に「禁煙」か「喫煙」かで大きく違いがでます。
汚れ方に差がつくということは、汚れ方がヒドイほうが、故障の確率も上がりメンテナンスや修理の頻度も高まることになります。

PCの天敵ホコリとヤニ汚れ |自作PC | ぬふふ.com

PCの天敵であれば、ゲーム機にとっても良い物ではないのは簡単にわかると思います。

また、ヤニ汚れ以外にも、もう一つ汚れの原因となるのが、

「灰」

です。

灰皿

喫煙可能なお店の場合は、こうした灰皿をコンパネもしくはお客さんの手元部分に置いてあることが多いと思いますが、どうしても不特定多数の方が利用すると、

灰がゲーム機の中に侵入する

というのは非常に多いです。
喫茶店などと異なり、灰皿を置く場所がテーブルとかでなく、機械の上ですからね・・・
そりゃ、灰も機械の中に入っていくわけで・・・

こうした、「タバコに起因する汚れ」というのは、以前はゲーセンでは「普通」だったのですが、私も喫煙→分煙とすることで、「汚れるスピード」の違いを身にしみにて感じた次第です。
今までだと、月に1回メンテが必要だったものが、2〜3ヶ月に一度でも十分に感じるといった具合に、メンテナンスを一部省略したりできる面は確かにあります。
こうした「汚れない、汚れにくくなる」というのは、ゲーセン側にとって明確にメリットです。
勘違いしたらいけませんが、「汚れにくい」=「メンテ不要」ではないです。

逆にメンテしなさすぎて、最近はメンテマンの技術が落ちているとも言われるし、大手さんなんかだと、メンテナンスの手がまわらないということもあるようなので、必ずしも良い事ばかりではないですけどね。

様々な分煙があってもいい

色々と書いてみましたが、この分煙問題も基本的に重要なのは、

お店の意思をハッキリ示す事

だと思います。
エリア別ならエリア別でシッカリお客さんに伝える、分煙なら喫煙ゾーンを区切って明記する、などなど。
こうしたお店の意思がハッキリしていれば、それを選ぶのはお客さんなので、どっちでも良いと思います。
我々のような郊外店だと、「ユル分煙」を行っている場所もあります。
各ゲーム機での喫煙が不可ではないんだけど、集煙テーブルがあってそこに灰皿が集中的に置いてある。
ゲーム機で吸いたい方は、灰皿をセルフでゲーム機まで持って行って吸うスタイル。
こんな形でも、ハッキリとお店の方針が分かればクレームは出ないようです。

だからこそ、前回書いた通り、禁煙になったり、分煙になったりを繰り返すのはイメージ良くない気がします・・・