禁煙か分煙か喫煙可か?タバコとゲーセンの関係は永遠のテーマ 前編
皆さんタバコは吸いますか?
私は、こうみえて(どう見えるか知らないけど)吸わない派です。
ちなみに、昔は吸っていたので、吸う人の気持がわからなくはないので、「嫌煙派」ってほどでは無いです。
「個人の好みだから仕方ないねー」くらいですね。
そんなタバコに関して、コチラのエントリー発見。
嫌煙家からみるとそんなもんなのかな?
嫌煙ってほどでないにしろ、なんとなーく「わかる」って気はします。
以前から言われていることですが、嗜好品や賭け事に対する若者の意識というか、社会全体の意識というか、だんだん許容されにくくなっていますね。
例えば、昔の大学生やオッサンの遊びといえば「パチンコ・麻雀・お酒」って感じの3大喫煙場所だったわけですが、最近はどれもしないって人も増えております。
推移としては、こんなデータがあります。
麻雀人口と市場規模 ~レジャー白書2014より | 麻雀フェスタより。
福島県南酒販株式会社より。
すべて右肩さがりなわけです。
ゲーセン人口もさがっとるやないか・・・
ゲーセンも徐々に分煙化
そんな世の中の流れをしってか知らずか、ゲーセンにも徐々に分煙化の波がやってきております。
喫煙? 禁煙? 分煙? 議論なき現実のなかで揺れるゲームセンター喫煙事情(大塚ギチ) – 個人 – Yahoo!ニュース
大塚ギチ | アーケードゲームライター(新人) …
実に様々なケースが語られているし、またその通りなんで、これ以上ツッコミどころもないんですが、翻ってゲーセン目線で見た「タバコ」について語ってみたいと思います。
まずキッカケはコチラ。
ラウンドワン、一部施設で喫煙OK 客数急減で転換 :日本経済新聞
こうして、日経新聞のニュースになるくらいなので、それなりに話題になっているわけです。
上場企業は大変だなー、お客さんが減った事に関して「何らかの理由付け」がないと、世の中が認めてくれないもんね・・・なんて皮肉はさておき、これは事実だと思います。
最も重要な問題点
正直に申し上げて、分煙→戻すというのは最もヤバイパターンだと思うんですよね。
私も経験がありますが、分煙化することで、「100%既存のお客さんは減る」んですね。
昨日まで、毎日麻雀やってくれてたとか、毎週来てメダルで遊んでたとか、こうした中の一部の愛煙家は居なくなります。
当然です、タバコを吸いながら遊ぶのが目的で来店されていたわけですから。
これは、スタッフの印象論なんですが、そういったお客さんは、スタッフ側でも常連客として捉えているので、「あぁ、今日も来てくれてるな」などと印象に残りやすい。
印象に残っている方が、急にパタッと来なくなると「分煙のせいでお客が減った」というイメージになります。
まぁイメージじゃなくて事実なんですが。
ただ、本来はその減った部分を、「分煙にしたことで来店するお客」でどうやって補うか?
が本質的には重要な話なんですね。
手前味噌ですが、私が行ったのは、分煙化と同時に「ファミリー層を取り込む」という方法でした。
時間はかなりかかりましたが、キッズカードを揃えていったり、子供向けのメダルゲームを導入したりと言った方法で、減った分を補う事がある程度できたと思っています。
スタッフの印象論としては、こうして分煙化した事で来店されるようなお客さんと言うのは、一見客なので、スタッフの印象に残らないんです。
本当は、分煙化したことで来店してくれるようになったのだけど、普段来るお客のワンオブゼムとしてしか認識しないので、印象論だけだと、一方的に「お客が減った」という話になります。
ワウンドワンくらいのレベルになれば、スタッフの印象論で最終決定出さないと思いますけど。
ともあれ、今回ラウンドワンさんの場合、分煙化→戻すという過程と結果の中で決定的に重要なのは、恐らく、
「分煙化で減った分を、増える見込みのお客の取込ができなかった」
という部分になります。
私がやったような小手先だけじゃなく、それこそ大きな会社ですので、プロモーションやラインナップの拡充など、ありとあらゆる方策を行った上で、「取り込めなかった」という結論を出したと思われます。
ゲーセンにとっては、そうした「分煙であることで、来店しそうな見込み客」を「ラウンドワンを持ってしても」取り込めなかったという残念な結果になってしまいました。
従ってシンプルに考えても、
分煙化 → 愛煙家のお客減る → 分煙にしたことで新たな客層 → 新たな客層少なく再度喫煙可 → 分煙を求めるお客減る →愛煙家減ったまま(徐々に戻ってくる)
というシナリオが考えられるんで、これはあんまり良くないですよね・・・
スタッフも、「OKだったり、ダメだったり、どうなってんだ、コノヤロー!」というクレームも多そうで大変そうだな・・・
では、次は運営側から見た時のメリット・デメリットについて考えてみつつ、こういうのが良いよ!と言いたいところですが、長くなったので、また次に書きます。