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2015.11.29

DISSIDIA FINAL FANTASYのアップデート早すぎ!でも早い方が良いのには理由があります

先日より稼働開始した、アーケード版「DISSIDIA FINAL FANTASY」(ディシディアファイナルファンタジー)。
ポート24八事店でも、好評稼働中です。

ディシディア ファイナルファンタジー | SQUARE ENIX

稼働初日に、実際に動いている所を確認しにいきましたが、沢山のお客さんがプレイしていました。
とりあえず、アーケード初のFFシリーズとして、流石に多くのプレイヤーの注目を集めているようで、なかには、「どうやって遊ぶんですか?」といって周囲のお客さんに遊び方(100円投入やNESYSカードの購入など)を聞く方もいらっしゃったようです。

「普段ゲーセンに来ないFFユーザーをゲーセンへ」

というのは、ある程度成功しているのではないでしょうか?

スクエニの気合がスゴイ

気合

売上や客付きとしては、まぁまぁな滑り出しとなった「DISSIDIA FINAL FANTASY」ですが、ある程度このゲームの情報を収集している方なら、もう既に知っていると思いますが、こんなまとめが。

総じて、

「100円でのプレイの短さ」

が批判の対象となっているようです。

カオス側が未参加とか、ティーダが強いとかそういったゲーム内容については、今後修正なり、アップデートなりを行うと思いますけどね・・・
それにしても、今回の「DISSIDIA FINAL FANTASY」に対する、スクエニさんの気合の凄まじさがこちら。

ディシディア ファイナルファンタジー 公式ブログ | SQUARE ENIX

なんと、稼働2日目にアップデートを入れてくる気合の入れようがスゴイですね。
誰ですか!
「スク〇〇がこけて、これがコケたらシャレにならんから当然じゃね?」
とかいう人は!

他にも、クレジットが消えるという事象に対しても、

スクウェア・エニックス BRIDGE | ゲーム・コミュニティ| SQUARE ENIX BRIDGE

それにしても対応早すぎ・・・
こんな調子で、高速対応してたら、開発の方は休むヒマも無さそうです。
年明けまで休みないんじゃなかろうか・・・

不具合や不満に対する対策は早いほうが良い理由

基本的に、こうした不具合やお客さんの不満に対する対策というのは、早いほうが良いです。
当たり前っちゃ当たり前なんですが、それにはアーケードゲームであるが故の明快な理由があります。

「プレイ単価の下落に間に合わないと、どんなに内容が良くても無駄になる」

ということがあるからです。

ストップウォッチ

これは、メーカーとユーザーが直接結びついておらず、ゲーセンという第三者が介在することで起きる問題です。
PCゲームやスマホ、家庭用ゲームであれば、多少時間がかかっても、良い内容のアップデートを行うことで、ユーザーが戻ってくる可能性は十分にあります。
この時の動機は、

「せっかく買ったんだから、アップデートしたならやってみるか」

という感じをイメージしてもらえればわかりやすいと思います。
しかし、ゲーセンの場合は、少々事情が異なります。

お客さんの不満が溜まってくる=ゲーセンの売上が減少する

という事が発生します。
そうなると、ゲーセン側は、

少しでも売上を向上させる為に、プレイ単価を下げてゲームプレイを促す もしくは 売却

という手をウチます。
全く稼働しないくらいだったら、少しくらい利益が減ったとしても、売上が入るほうが良い!ってやつです。
プレイ単価の値下げに関しては、色々と方法があります。
純粋に値下げする場合もあるし、時間貸しを行うとか、そういった手段です。

その後、メーカーが努力して、スゴく良いアップデートを行ったとします。
抜群に面白いゲームに生まれ変わったとしても、

「プレイ単価が元に戻ることはない」=「値上げはできない」

というのが一般的なゲーセンの思考です。
元来は100円で1playだったゲームが、50円で1playになったとしたら、どんなに面白いゲームになったとしても、「50円のまま」というのが、ほとんどのゲーセンの考え方でしょう。
何よりも「お客さんが納得しない場合が多数」なので、「アップデート=値上げにならない」んです。

だから、正直に申し上げて、某ゲームのように、「1日貸し切り〇〇円!」といったプレイ価格が設定されてしまったら、その後、お客さんがプレイ毎に100円を投入して遊んで貰えるか?と言うと、不可能だと思っています。

そして、何よりも、こうしたプレイ単価設定に対して、メーカーがゲーセンに強制する事はできない(=価格統制になるらしい)ので、極端な値下げが横行する前に、早めにアップデートしないと、間に合わなくなるというのが、私の持論です。
昔は、ゲーム機は売切モデルでしたので、こうした「プレイ単価の下落」によって、メーカーが損害を被ることは無かったのですが、最近は従量課金モデルのゲーム機が多数なので、こうした「プレイ単価の下落」により、メーカーが損害を被る可能性が出てきているわけで、こうした理由から、アップデートは早いほうがよい(アップデートが間に合わないと実行しても無駄になる)と言う事がいえます。

直接投入金額を下げない方法が望ましい

こんな事はメーカーさんは、とっくにわかっていることでしょうが、メーカーさんが思うよりも、ゲーセンの値下げは異常な速さだったりするし、ネットの普及でその伝わる速度も一瞬なので、難しい所です。

そして、「DISSIDIA FINAL FANTASY」の、「直ぐ終わる」問題に対していえば、

100円=1play、200円=3play

という価格設定がある方がベターだと個人的に感じます。
直接的に値下げするよりも、こうした設定がある方が、「お得感」があるので、有効だと思いますし、アーケードっぽくないですか?