ゲームセンターとメーカーの「お付き合い」について考えてみた
最近は、ゲーセンといえば、閉店といわんばかりに、こんなに沢山の記事が。
みんなもう飽きたんじゃないの?
という気もしますが、こういったネガティブな話題は、野次馬根性含めて皆好きですねぇ・・・
理由については、ググれば沢山でてきますが、ゲーセンからの意見だと
「メーカーが悪い」
という一言で済ませる場合があります。
うーん、まぁそう言いたくなる気持ちもわからんではないんですけどね。
メーカーが悪いのかゲーセンが悪いのか?
そもそも、メーカーが悪いという意見は、正しく表現するならば、
「(売上の上がらないもしくは利益の出ないゲーム機を販売する)メーカーが悪い」
という意見だと思われます。
確かにメーカーの販売するゲーム機が全て大ヒットすれば、私は今頃もっと優雅に暮らしているのですが、そうなっていないのが現実。
しかし、これをゲーセンが直接メーカーに言うと、こう返ってくるでしょう。
「(売上の上がらないもしくは利益の出ないゲーム機を購入する)ゲーセンが悪い」
うーむ、全く生産性のない議論というか議論にもなってないんですが、こんなやり取りはアチコチで見られます。
こうしたやり取りをする中で、必ず悪弊として話題に上がるのが、「お付き合い」ってやつです。
購入者と販売者の関係
このことについて考えたのは、バイヨンさんのブログがキッカケです。
この中で、
結局、ちゃんとゲームの中身を知らないでネームバリューや評判だけで買っていると痛い目を見ます。
あとメーカーとのおつきあいで買うのも如何なものかと。
「いらないものは買わない」 と店舗の人は社内の偉い人やメーカーにちゃんと言わないと
蛇足ですが、セガの某ス◯キンを、「このゲーム超おもしれー!」といってゲームの中身を吟味して購入した私の目は節穴ですか、そうですか。
冗談はさておき、この「お付き合い」というのがあるから買わざるを得ない!という事を、主張する方は結構います。
バイヨンさんは、「お付き合いはある」と理解した上で、適当なお付き合いはしない!というスタンスです。
これは、非常に明快だし正しいスタンスです。
こうしたお付き合いは、親戚といえる業種のパチンコ業界ではこう呼ばれます
「機歴販売」
要は
「良い台を優先的に販売してもらうために、他の台も買う」という「抱き合わせ販売」
です。
昔は、ゲームショップとかでもありましたよね。
人気のソフトとダメなソフトをくっつけて売るという・・・消費者保護の観点から問題になりましたけど。
業者間取引の場合は、正確には「消費者」ではないので、暗にこうした事が行われているという話です。
上記の引用記事から、必要悪だと捉える部分もあるので、良い悪いはココでは判断しません。
純粋にメリットとデメリットを考えるならば、
メリット
・付き合いを評価されれば、良好な関係を築きやすい
・希望する商品があった時は、確実に有利に交渉が可能
デメリット
・資本や財力だけで関係が決まる可能性がある
・エスカレートしやすい
などが考えられるでしょう。
お付き合いを含めて最後は人と人の商談
良し悪しは別として、個人的には、営業マンも人だしゲーセンで購入する側も人なんです。
ですので、自分が営業マンだったとして、「ほしいものだけ欲しい時に購入するお客と、ちょっとずつでも商談してくれるお客どちらがいいですか?」と考えると、後者かなぁと思ったりします。
欲しいものを欲しいだけ購入するってのは、理想なんですが、それだと営業マン要らないんですよね。
Amazonまでとは言わないまでも、リストを配布して、「欲しい人は注文書ください」で終わり。
こうした関係がベストか?と言われると、個人的にそうは思わない。
だから個人的には、個人的な部分も含めて、「お付き合い」を活用する方がお得だと考えています。
こうした「お付き合い」が抜群に上手い人って世の中にいるんですよねー。
私の場合は、タイミングとか、自分の可能な範囲とか、怒り方とか全てひっくるめて交渉上手なロールモデルな方が居て、その人のつきあい方を見て研究しています(笑)
後もう一点大事な要素ですが、大手のメーカーが現在だと4社あります。
コナミ、セガ、BNE、タイトー(スクエニ)の4社。
この4社って、こうしたお付き合いに対する考え方が、実はかなり異なります。
実際にどこがどうだって話はココでは触れませんが、4社が全く同じ思惑で動いているか?というと実はそんなことなくて、ゲーセンとの関係性について考え方やスタンスが結構違う。
この辺りを上手に汲みとって立ちまわる方が、結果として自分の望む結果を得やすい気がします。
営業マンからみたら、「チョロい」と思われるかもしれませんけど・・・