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2015.07.14

なぜこんなに音ゲーばかり増えるのか?ゲーセン目線で語ってみる

この夏は、「艦これアーケード」が話題になる!という事で、気合を入れて告知したりしましたが、残念ながら秋に延期・・・

噂に聞く話だと、

・ソフトの大幅な改修
・ハード(カード払出機など)の大幅な改修

が必要だと判断したという事で、ゲーセン関係者は

「全部やんけ!」

とツッコンだとかツッコまないとか・・・
まぁ、より良くなって秋に発売するらしいので、続報を待つしかできないわけですが・・・

そんな盛り下がりとは裏腹に、この夏ゲーセンは音ゲーの新作で盛り上がっております。
完全新作が3タイトル発売になり、既に稼働しているものもありますが、

・セガ「チュウニズム」

セガ新音ゲー【CHUNITHM -チュウニズム-】-セガ-

・バンダイナムコ「シンクロニカ」

Synchronica – シンクロニカ

・カプコン「Cross Beats Rev」

crossbeats REV.

と、音ゲーの老舗コナミ以外のメーカーが各社音ゲーを発売するという、異例の事態です。
時期を被らせると、ゲーセン側としては、買いづらくなるんで、もうチョットズラして欲しいんですけどね・・・

ゲーセンで音ゲーといえば「BEMANIシリーズ」

ただ、そもそもゲーセンにおいて音ゲーといえば「BEMANIシリーズ」が圧倒的に設置されています。
シェアがあるというよりは、そもそもコナミくらいしか音ゲーを作ってなかった。
Wikipediaで「音楽ゲーム」を検索すると、その一覧でコナミのBEMANIシリーズが最初に出てきます。
こうして、一般的な認知を高めたとして、皆が認識しているくらいなので、そのシェアというかタイトル数というかその辺も他を圧倒しています。
知らない方向けに説明しますと、コナミが主催するアーケードゲームの大会「KONAMI Arcade Championship」という大会があります。

The 4th KONAMI Arcade Championship

コチラの大会は、全国のプレイヤーがその腕前を競って日本一を決める大会となっておりますが、今年行われた直近の大会では、実に11タイトルが「BEMANIシリーズ」から選出されています。
この時点で、音ゲーにおけるコナミの占める地位の高さがわかると共に、そのラインナップの豊富さも他を圧倒していると言えます。

コナミの牙城を切り崩せるか?

名古屋城

この牙城を切り崩すべく、他メーカーは自社で音ゲーを開発し発売するわけで、その成果が現れるのがこの夏ということになります。
「開発したっていっても、人が移籍しただけやんけ!」というツッコミをする人もいるかもしれませんが、メーカーとしてその分野に進出しようとしている事は、最初に紹介した3社については疑いの余地はないです。

各メーカーが「音ゲー」に力を入れだした理由にはいくつか理由があると思います。

理由その1:ゲーセンに取り込みたい世代に受ける

ゲーセンというのは、いくら高齢者が通うようになったといえど、「若者の遊び場」であることが重要だと思います。
常に若い世代に対して、新たな遊びを提供する「場」としての役割。
これを果たすのに、旧来型のカードゲームや、対戦格闘ゲームではプレイヤーの高年齢化が進んでしまい、若い世代を取り込めていない。
若い世代を最も取り込みやすいジャンルが、「音ゲー」という事で各社力を入れているように感じます。
低年齢〜若年サラリーマン位まで幅広く遊べ、男女共に楽しめるジャンルであることが特徴です。

理由その2:筐体・ソフト共に大掛かりではない

開発費がいくらかかっているか?はわからないので、曖昧な表現になりますが、今までの本格的なアーケードゲームと異なり、音ゲーの場合は比較的小さな筐体となります。
そのため、ゲーセンとしても安価に導入しやすく、売れる可能性が高まります。
また、ソフト面についても、ゲーム性の追加や新要素というバージョンアップではなく、楽曲解禁やイベント実施や、楽曲追加など、大掛かりになりにくのも、良い点でしょう。
一般的なアーケードゲームよりは開発費は少なそうですが・・・どうなんでしょう?

などなど、アーケードゲームを商品として見た時の理由がいくつもあると思います。

ゲーセン目線で見た時の理由

そうした、製品固有の事情もあると思いますが、他メーカーが音ゲーを開発する理由として、

「自社ロケーション(ゲーセン)にコナミの「音ゲー」が導入できないので、代替品を開発する」

という目的も大きいと、ゲーセン目線では感じています。
コナミの製品は、基本同業他社(この場合は、他メーカー)に対して積極的に販売することは少ないです。
そのため、セガやナムコ、カプコンなどの店舗では、コナミの音ゲーが導入されている事は少ない、と言うよりは、コナミ製品に対応したネットワークサービスを受けられ無いので、導入したくても導入できない状況となっています。
そうした店舗の現状を打破すべく、自社で音ゲーを開発し導入するという流れになっているという状況です。
ただ、セガ、ナムコ、カプコンに関しては、同業他社でも積極的に製品を販売していくので、

BEAMANIシリーズ VS 他社メーカー製品全般

という構図になると考えた方がわかりやすいでしょう。
こんな風にゲーセンでは今後も「音ゲー」が盛り上がっていきますので、是非チェックしてみてください!
機種が増えるのはいいけど、全部買うのは・・・大変・・・