ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2015.06.10

ゲーム機の配置はムズカシイ・・・どこにでも設置できるわけではありません

GWもおわり、あっという間に愛知県でも梅雨入りしました。
ゲーマーの皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

レジャー産業全般に言える事だと思いますが、長期連休の終わった後というのはお店がヒマになるシーズンです。
カレンダーで考えると、2月、6月、11月なんかは売上の落ち込むシーズンです。
長期連休が終わったあとという事もありますが、もうひとつは日数が少ないからですね。
2月は特に日数が少ないので、売上が少なくなります。
6月は、祝日が全くない月かつ、日数が1日少ないので、6月も売上が少なくなります。
それに加えて、梅雨があるので、天候要因も大きいです。
某国民的マンガの、某ぐーたら少年(の◯太)も、一番キライな月だと証言していますし・・・

お客さんが少なくてもやることは多い

お客さんが、どうしてもゲーセンに足が向きにくい時期ですが、その反面、店舗のスタッフはこの時期に夏の準備を始めます。
ゲーム機のメンテナンスであったり、イベントを考えたりと、色々ありますが、今年は特に、夏のゲーム機の入替に向けた準備に四苦八苦しそうです。
ざっと考えただけでも、艦これアーケード、チューニズム、ポッ拳、シンクロニカ、CROSSBEATS REV、スクールオブラグナロクと、全部購入する店舗だと、この辺りが1ヶ月位のスパンでバタバタと入荷されるわけで・・・
入荷が続くという事は、ゲーム機が入れ替わる、ゲーム機の配置が変わるという事で、今回はそんなゲーム機の配置に関しての内容です。

基本的な配置の考え方

特定ジャンル専門のゲーセンは除いて、様々なジャンルをある程度取り揃えているゲーセンであれば、配置方法に大きな差はありません

「プライズゲーム、キッズゲーム、プリクラなどのライト向けゲームは手前に、メダルやカードゲームなどのコアなタイトルは奥に」

という配置方法でほぼ変化はないと思います。

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セガの店舗なんかだと1Fがライト向け、2Fがコア向けとフロアでキッチリ区分けされている場合も多いです。
あえて言うまでもないと思いますが、ライト向けはお客さんの巡回で目に留まる事を狙っていますし、コア向けのゲームは、わざわざ足を運んで遊ぶゲームなので、こんな違いができるわけです。
大手でも我々のような弱小でも、同じく配置しているので、基本的なルールと言っても過言ではないと思います。

電源の取り回し

次に考える事は、電源の確保です。
電源の確保といっても、その意味は色々あります。
普通の方だと、コンセントまでの距離とかを思い浮かべるかもしれませんが、ゲーセン的な考えでいうと、消費電力と電源の形式という2つの視点があります。

消費電力について

ゲーム機がどれ位の電力を使用しているか?というのは、ハッキリ言えばゲーム毎にバラバラです。
大きくても、消費電力の小さなゲーム機もあるし、その逆もあります。

基板

一般的に家庭用のコンセントの消費電力は、100V20A=2000Wが基準となります。
ただ実際には、市販の延長コードなんかだと1500Wが許容範囲となっていることが多いです。
ですので、1つのコンセント(1つの回路)に対してゲーム機の消費電力合計が1500W以下が基本ということになります。
当然延長コードなどを使用しない場合は、そうではありませんが、そういうケースは少ないと思います。

それに加えて、過負荷によって電圧低下がおきる可能性が高まるので、ポート24では、概ね1200Wを1つの基準にしています。
2割程度の余力を持つことで、電圧低下を防ぎ、ゲームを安定的に稼働させようという事です。

配置において、実はこの消費電力というのは、実に厄介な存在だったりします。
例えば少し古い機械ですが、小さくて消費電力の多いゲーム機代表として「ANSWER ☓ ANSWER」があります。
メインで450W、サテライトが400Wということで、4席セットで、2050Wの消費電力です。
2050Wという事は、少なくともコンセント2つ(2回路)必要ということになりますので、2回路が確保できる場所に置かざるを得なくなります。
この例は極端な例ですが、消費電力とコンセントの位置によって、ゲーム機の配置が制限されるということは多々あります。

電源の形式

もう一つは、電源の形式です。
小型のゲーム機というのは、ほとんどの場合、一般的な家庭用品と同じコンセント形式なので問題ありませんが、一部の大型ゲーム機は少し異なる場合があります。
大型ゲーム機の場合は、端子台タイプとなっている場合があります。

消費電力が多いため、電源がそのものが異なり、100Vでもなく200Vの動力回路を使用しなくてはならない場合もあります。
動力回路については、こちらの説明がわりやすいです。
こうした回路は、一般的なコンセントと異なり、店舗によりますが沢山の数を準備している場合は少ないので、どうしても回路の配線が引き込める場所にしかゲーム機を設置できなくなります。
一般的には、メダルゲームはこうした回路を使用することが多いのですが、ビデオゲームでは珍しいです。
そのため、スリキンの稼働時に、店舗によっては納品されたけど、電源の回路がない・・・という笑えない状態になったという噂も聞いたことがあります・・・

何にせよ、ゲーム機は電気が入らなければタダの鉄ですから、場合によっては設置場所も制限されたりします。

あとはプレイ環境を整える

ゲーム機が稼働できるようになって始めて、プレイ環境へ配慮できるようになります。
光や音に関するプレイ環境の調整を行います。
お客さんによっては、「映り込みがあるから、なんとかして!」と言われることもありますが、上記の理由で、ゲーム機の配置を大幅に変更することは簡単ではない場合があります。
照明を外したり、防音の為の衝立を立てたりする対策が最も有効だとは思いますが、そういった設備の変更は風営法上の違反になる可能性もあるので難しいですね・・・
とはいえ、向きを変えたり、配置を変更できる範囲で変更したりという方法もありますので、そういった対策を行う事になります。

大まかに、ゲーム機の配置の際に考える順序を書いてみました。
お客さんの要望を全て取り入れたいところですけど、なかなかそうはいかないもんですね・・・