ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

Blog
2015.04.07

ゲーセンに関するちょっとした疑問に答えてみた「キッズカード編」

このブログは、ゲーセンに関連のあることを、日々好き放題書くというテーマでお送りしておりますが、最近はネタが多岐に渡ってきたこともあり、色々な反応をいただくことが増えました。
好き放題書いているんですが、お客さんから見て知らない事や、わからない事と言うのは非常に多いんだな・・・と常々感じています。

84a41038ad8a26febcc2cca273634892_m

ですので、「こんな事がわからない!」という事があれば、いつでも聞いて頂けると、こちらとしても内容が充実するので助かります。

今回は、お客さんから頂いた疑問にチョット触れてみます。

キッズカードゲームに関する疑問

以前自分の書いた内容に対して、こんなコメントを頂いたので、今回はこの事について書いてみます。

キッズカードゲーム機を扱っているメーカーは、実は結構多いです。
まずは、筆頭はバンダイナムコです。
妖怪ウォッチ、ガンダムトライエイジ、アイカツなど、キッズカードの主流タイトルの大半を扱っているメーカーです。
残りのメーカーは、セガ、コナミ、タカラトミーなどとなるわけで、市場のイメージとしては、7〜8割をバンダイナムコの機械が占め、残りが各メーカーがしのぎを削る状態です。
細かい事を言えば、タイトーやスクエニもタイトルが実はあったりしますが、黒歴史なのでやめておきます・・・

メーカーに対して、実は設置店舗も2種類あります
それが、ゲーセン系と流通系です。

ゲーセン系設置店舗

当社もこちらに分類されますが、メインがゲームセンターである設置店舗です。

流通系設置店舗

もう一つが、流通系ですが、こちらは簡単にいうと、玩具売場がメインの設置店舗です。
昔はオモチャ屋って結構ありましたが、今は大分減ってしまい、「トイザらス」くらいしか思いつきませんが、最近主流なのは大手家電量販店やイオンモールなどの中に展開している玩具売場でしょう。

この販路についてまとめると、以下の通りにまとめられます。
(実際には、バンダイとナムコは分かれていませんが、わかりやすく書いてみました)

    流通 ゲーセン
バンダイナムコ バンダイ
ナムコ
セガ  
コナミ  
タカラトミー  

同じゲーム機でも、流通系の販路で回ってくる場合と、ゲーセン系の販路で回ってくる場合があるわけです。
ですので、ゲーセン専業で営業している場合には、タカラトミーの「プリパラ」等は入荷しづらく、プリパラに関して言えば、玩具売場中心の展開になるという状況です。
バンダイナムコは、旧バンダイの流通系への販路もあり、旧ナムコのゲーセン系への販路もあり、どちらにも展開しやすい。
それに対して、セガやコナミも流通に販路もあるのですが、卸を通す場合が多いので、どちらかと言えば、セガやコナミはゲーセン中心の展開になるというイメージですね。

設置を決めるのはゲーセンではない

そして、これらのキッズカードゲーム機というのは、ほとんどのゲーム機がメーカーからのレンタルです。
したがって、ゲーム機を導入するのに費用は一切発生しません。
その代わりに、お客さんに排出するカードやロール紙をメーカーから仕入れるというビジネスモデル。

ということは、「機械が無料なら、もっとガンガン設置すればいいじゃん!」と思った方もいると思いますが、これが実は逆なんですね。
こうしたレンタルビジネスの場合、メーカーが過剰に製品を製造することは絶対にないのです。
機械を置くだけではメーカーは赤字ですからね・・・その先に、カードやロール紙が売れるからビジネスが成り立つので。
逆に言えば、市場に限りある台数の機械を、ゲーセンだけでなく、大手家電量販店やイ◯ンとも奪い合うカタチになるわけです。
こうなると、我々のような弱小ゲーセンはとても太刀打ちできない・・・

昨年、妖怪ウォッチのブームが突然来た時も、ゲーム機に「妖怪ウォッチ ウキウキペディア」というのがあり、当然爆発的に人気がでました。

83a9ecd8

その真っ最中に、イオ◯やヤ◯ダ電機が「妖怪ウォッチ ウキウキペディアを入荷したいんだけど」というのと、我々弱小ゲーセンが「妖怪ウォッチ ウキウキペディアを入荷したいんだけど」というのでは、メーカーにとって、言葉の重みが天と地以上に違うわけで、当然前者のお店に優先的に入荷していくわけです。

そして、引用させていただいたツイートにもあった、

実際店舗内にゲーム筐体を設置してたのにある日撤去されてたという事例が少なくないんだよw人気不人気に関係なく設置しない所も多々あるしw

ということも、ゲーム機がレンタルなので、設置が保証されているわけではない、ということに起因します。
ゲーム機が購入したものであれば、自社内でどう使用しても自由ですが、レンタルですのでそうはいかない。
極端にいえば、設置時期や設置店舗、そして撤去の日時までメーカー主導で進める事になります。
ですので、突然の撤去や不自然なラインナップなど、お店側ではコントロール出来ないことも多いです。
お店としては、「入荷して欲しい!」とか、「なんで撤去しちゃったの?」とかお子様に問われると、なんとも答えられないのが非常に心ぐるしい・・・「ごめんね」としか言えない・・・

メーカーのコントロールが全て

この様に、お客さんが思う以上に、キッズカードゲームと言うのは、市場がコントロールされていると言えます。
ただ、儲かるか儲からないかは別として、この様にある程度コントロールされていることで、市場が保たれているという面もありますので、一概に非難されるべきとも言えない。
ですので、我々弱小ゲーセンとしては、上手くコントロールされながら、入荷要望を働きかけていくしかないんですけどね・・・
以上、ちょっとした疑問に答えてみた「キッズカード編」でした。