ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2015.02.03

ゲーセンとコピーライターの意外な共通点

こんにちは。

こうしたブログを書き始めると、タイトルや書き方について考えることが増えます。
文章を書いて、後で読み返してみると、「うーん、微妙だなぁ・・・」と思ってしまうんで。
そんな中、こちらのエントリーを読んで、「ほうほう」と思い手にとった本があります。

秘伝?? 文章が巧くなる方法について

の中にある、「広告コピーってこう書くんだ!読本」を読んでみました。

ゲームと、コピーを書くって言うのは、全然違う話だとも思うんですが、参考になったので、ご紹介します。

ゲームの面白さを説明してみよう

序章の中に、「なんかいいね」を禁止しましょう!という話が出てきます。
どんなものを、見ても聞いても、「なんかいいね」とぼんやりしたイメージで終わるのではなく、もっとツッコんで「この部分がかっこいいね」「これが面白いね」などと、どこに良さがあるのか?を考えるクセを付けないと、よいコピーは書けません、という内容が序章に含まれているのですが、これを見てかなり反省しました・・・

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大手のオペレーターであれば、ゲームや景品の購入に関して、バイヤーという立場の専門職の方がいると思いますが、我々のような中小のゲーセンでは、社長やそれに準じる人がゲームの購入を決めていると思います。
かくいう私も、社員の意見を参考にすることはあれど、ゲーム機の購入について、ほぼ1人で決定しているのが現状です。
その際に、商談会に出向いたり、ゲームショーで実機を触ったりして、ゲームに触れて購買を決定することは多いです。
最も重要なのは、予算だったり、そのゲーム機の推定売上だったりという経理上の問題を考えることなので、それは当然考えるとして、個々のゲーム機に対して、上記のような「〇〇がカッコいいよね」とか「☓☓の部分が面白いよね」とか細部にわたって考える事は、ハッキリいって、ほとんど無いです。
当然、メーカーや開発者はそういった細部の説明をするわけですが、「そんなん考えて当たる当たらないがわかりゃ苦労しないんだ!」とばかりに、細かい部分は切り捨てて考えていました。
それに加えて、ゲーム機がハズレた時には、メーカーに対して、「あれがダメだ、これがダメだ」とかそういう話はしたりもしますが、逆に当たった時に、「この部分が良かった」「ここは評判がいい」と、ツッコんで考える事もしてない・・・

だから、ゲーム機が「なんとなく面白いね」でおわるのは、「なんかいいね」で終わるのと同じですよね。

それを考えたから何かが変わるか?と言われると、あんまり自信も無いのですが、ただ、様々な視点からゲームを見て考える訓練は、ゲーム機を目利きする上では重要だと、改めて考えさせられました。
自分がプレイするしないは、別ですよ。
プリクラなんて、いくら理解しようとしても、理解しきれない部分は必ずあると思うので。
ただ、理解できないから無理だ!と結論づけるのでなく、沢山考えてみようという姿勢。
それを大切にしないといけないな、と思うわけです。

本当にスゴイアイデアは少しの工夫

また、コピーライター講座の中で、こんな話も出てきます。
筆者がコピーライター講座にかよっていた時に、糸井重里さんが「コンビニで、こんなサービスやイベントをしてくれたらスゴくいい、というサービスを考えよう」というお題がでた事があるそうです。
それに対して、歌手のコンサートをやるとか映画が見れるようになる、といった案が出たそうですが、糸井さんは「カップ麺にお湯を入れられたらいいよね」と言ったそうです。
(当時は、コンビニで標準的なサービスではなかった)

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これも、サービス業の本質をついた言葉です。
筆者も述べていますが、確かにコンビニでコンサートとか、映画とかいいと思うんですが、コンビニに来店する人が本当に必要なのは、「カップ麺のお湯」だと言われれば、なるほどと思います。

来店する人に対して、何が本当に必要か?を見極めて、サービスをするという事が重要です・・・
と言葉にすることは簡単ですが、これは本当に難しい事です。
ゲーセンでも、ゲームをする事自体が目的な人もいれば、暇つぶしが目的な人もいるので、同じように、何が本当に必要なのか?を考えるんですが、わかったら苦労しないよな・・・

ゲーセンもコピーライターに学ぼう

他にも、時代の空気を読む話とか、「そりゃそうだ」「そういえばそうだね」「わからない」の話、正論こそサービス精神を持って主張しようとか、サービス業の方なら参考になる話が満載です。
総じて、このレベルのコピーライターの方なら、サービス業なにをやっても上手く行きそうなくらい、お客さんの本当に望んでいる物を考える力があるんだな、と感心させられました。
そう考えると、糸井重里さんの商品って売れて当たり前なんだな。

震災後の商売、今あえてフル回転 経営者・糸井重里氏