ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2014.12.31

ゲーセン経営者が2015年について考えてみた(1日早いけど)

今日は、大晦日です。
世の中の働く方たちは、どんな業種でもほぼお正月休みに突入していることでしょう。
ゲーセンは年中無休のお仕事なので、当然営業しております。
私も今日が、今年の仕事納めです。←当たり前
この業界にいると、「良いお年を」と言うのが、31日の夕方以降〜という奇妙な感覚を覚えます。
明日には会うんだけど・・・

前回のエントリーにて、2014年の業界ニュースをまとめて見ました。

ゲーセン経営者が選ぶ!2014年ゲーセン業界5大ニュース!

今年も、もう終わりですので、本日は逆に、2015年の予測をしてみたいと思います。
例によって、個人的な意見ですので、当たらなくても責任は持てません!

予測その1:ゲーセン界でM&Aが流行し、閉店加速

これは、予想ではなくて、現在進行形ですが・・・
現在でも、様々な会社がチョット大きな会社にまるごと身売りする、という案件はかなり増えています。

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5年くらい前の話ですが、セガの店舗を大きく切り離し、その店舗をタイトーが購入するという事がありました。
セガが、ES1という新会社を立ち上げそこに店舗を移行させ、ES1を会社ごと、タイトーが買収するという手法で、大規模な再編がありました。
2014年も、同様な手法で、ゲーセンの合従連衡がある程度起きたのですが、2015年は同じ様な合併やら、買収やらが流行しそうな気がします。

ただ、セガからタイトーに店舗が移行した場合は、ある程度の勝算がありました。
それは、タイトー店舗になることで、「コナミ製品を設置できる」という勝算があった。
(セガの店舗では、コナミの商品はほとんど設置されていません)
しかし、2015年に起きる場合は、買う方も、売る方も「十把一絡げ」であって、抜本的に採算の悪い店舗が改善することは難しいのではないかと思います。
従って、ひとつの店舗が新しいオペレーターに買収されたとしても、その後のシナリオはそう変わらないと思います。
買収したオペレーターが24時間営業に変更するとか、それくらいの大規模な営業形態の変更を行えば別ですが・・・

もう一つ。
現在、タイトーの行っている施策に、「フランチャイズ」というのがあります。
店舗名に「タイトー F ステーション」と「F」が入っているのが、フランチャイズ店舗なんですが、本来は、別業種の参入をサポートしたり、タイトーの名前を借りて、良い場所を確保する事自体が目的であるはずなんですが、元々タイトーがやっていたお店を、「タイトー F ステーション」にリニューアルするという事もチョイチョイみかけます。
これは、そのまま運営会社がタイトーから、オペレーターに変更となるという意味ですで、ある意味タイトーとして、店舗を減らしている、という意味にも取れます。

あとは、セガが60億のリストラを行うよ!って言ってます。
てことは、セガも店舗を減らすんじゃないかなぁ・・・

こうした様々な状況からみると、2014年と2015年の流れは大きくは変わらないんじゃないかと考えています。
まぁ、他人事とは自分も言えないんですけどね・・・

予測その2:景品選びに変化が起きる(特にフィギュア中心に)

これは、現場にいると少しずつ少しずつ感じる事ができると思います。
この1年くらいで、急激にフィギュアがサイズダウンしています。

例えば、2010年にメガヒットした、ワンピースの「ボア・ハンコック フィギュア」。

このサイズは、全長22cmです。
フィギュアだけで22cmなので、ざっくり30cm四方の箱に入っていた気がします。

それに対して、2014年末の商品である、こちらのルフィのフィギュア。

全長17cmで20cm位の箱に入っています。

この両方が、共に税抜き800円。(ゲーセンの景品は、800円までと定められています)
フィギュアの価値がサイズだけで決まるとはいえないのですが、同じ値段でも、明確に4年前よりもグレードが下がっていると感じます。

また、カートンに対する種類の数も少なくなっています。
ゲーセンは、メーカーから景品をカートン単位で購入します。
昨年くらいまでは、上記のルフィのフィギュアの場合は、1カートンに対して2種類入っているのが、通例でした。

こんな風に、全2種が1カートンの商品だったのですが、上記のルフィのフィギュアのように全1種が増えています。
こうなると、店舗側としては、1カートン1種類のフィギュアだと数が多すぎて購入しづらくなってきます。

これは、すべて円安に起因しています。
メーカーは円安になっても、それを価格に転嫁する事で、同じグレードの物を発売できるのですが、ゲーセンの景品の単価上限が決まっているので、それを転嫁できない状態になっているわけです。
まだ、2014年は既に開発が完了していた物があったと思いますが、2015年から円安が前提の景品が増えてくるので、どうしても種類が少なくなったり、サイズが小さくなったりしがちです。

逆に、国内で生産している景品(例えばお菓子)
なんかは、相対的にその地位を上げてくると思います。
ボリュームのある景品を使いたいな・・・と思った時の選択肢として、お菓子を選ぶ事が増えるのではないでしょうか。
そういう意味でも、各ゲーセンの景品の選び方に変化が出てくるのでは無いでしょうか。

蛇足ですが、「一番くじ」なんかは、価格転嫁していますから、バンプレも景品からくじに力点を移しつつあるとも聞きます・・・

一番くじ 艦これ ‐第四次作戦 重巡姉妹 出撃

1回680円です。増税前は600円が普通の値段でしたが、こちらは徐々に上がってきております・・・
ポート24では全店1月10日より発売予定です。
最近は、販売するゲーセンも増えましたね。

最後に、大穴中の大穴予想を!

予想と言うか、妄想というかもはや願望です(笑)

アーケード版「アイドルマスター」が発売になったのが、2005年。
ということは、アーケード版アイドルマスターは10周年!

むしろ出してほしい、業界的に・・・
でも、実際に発売されたら予算がない・・・