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2014.12.11

ゲームで課金=悪?ゲームの課金に対する新聞投書から考えてみた

こんにちは。

今回は、こちらの新聞への投書が話題になったので、こちらから。

新聞投書「ゲーム制作会社は金儲けに走らず、無課金でも強くなるゲーム作って」→批判殺到中

上記のまとめの中で、最初に引用されているのは、中日新聞12月2日の朝刊です。
ヤングアイズという、コーナーの中で取り上げられていました。
まとめにもあるように、全文を引用しているわけでもなく一部を引用しているので、チョット微妙です。
そこで、全文を見てみましたが、該当高校生の主張としては、授業の一環でスマホの課金について調べたが中毒性が問題である、という主張がしたかったのだと思います。
中毒性が問題であるという事にたいして、自分は無課金で楽しんでいる(=無課金でこそ真のゲーマーだと思っている)、中毒性の高い課金要素は排除して(=お金儲けにはしらず、無課金でも楽しめるゲーム作りをして)欲しいと主張しております。
ざっと全文を読んだ感じだと、こんなふうに要約できると思います。

こういう場合に新聞の切り抜きを添付して引用していいのかどうか?
よくわからないし、悩ましいですね・・・

全文の中で一部だけを引用したら、批判も出るよね

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最後の文章だけ読んでしまえば、それは批判も出ることだと思います。

一部引用の例はこちらでも紹介されております。

森元総理の発言報道に激怒して発言全文を読むと、ありゃりゃ???

この高校生の肩を持つわけでもないので、言っておきますが、一部引用だと「ゲームで課金するな!ってことか?」みたいな反応をしてしまいがちですが(そんなこと言われたらゲーセンなんて存在できない・・・)、あくまで中毒性が問題であると主張したいのだと思います。
まぁ中毒性について言うのであれば、無課金こそ真のゲーマーとか、無課金でも楽しめるゲームを作って欲しいとか、そんな内容はあまり関係ないんじゃないかなーとも思います。

よくある議論は、課金というかガチャがダメなんでしょ!って話なので、興味がある方は、こちらを読んでみてください。
もう一昔前の問題って感じですが・・・

課金とは何のためにあるのか?

では、課金とは何のためにあるのか?という話に戻ります。
以前もこちらのエントリーで書いたのですが、

Pay to Win?対戦を面白くするにはちょっと違うんじゃない?

課金したら強くなる!とか課金することでゲームがやりやすくなる!とか、そのゲームに求められている要素によって異なると思います。
例えば、1VS1の対戦ゲームで課金した方が明確に有利だとすると、そのゲームが面白くて強くなりたい人は、当然課金をすると思います。
ただ、課金しない人はずっと強くならないから面白くなくて、止めてしまう。
そうなると、結局はトータルのユーザー数が減少していく・・・
という流れになることは必然です。

そうではないRPGのようなゲームであれば、課金して強くなっても、その人自身の楽しみ方なので、ゆっくり無課金でレベル上げをする楽しみ方もあれば、課金してドンドン進めていきたい楽しみ方も自由だと思います。

アーケードでも、今までは課金要素が無かったんですが、バージョンアップと共に課金要素を取り入れてた例があります。

頭文字D ARCADE STAGE 8 インフィニティ 公式ウェブサイト

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取り入れた時に、開発の方がおっしゃっていたのが、「シリーズを重ねる毎に、プレイヤーの平均年齢が高くなって来ていて、やり込みたいけど時間がない!というお客さん向けに、課金してアイテムが取得できる要素を取り入れた」
と言うような話を聞いた気がします(うろおぼえ)
その時は、「なるほどなぁ」と思ったものです。

課金とは、楽しみ方の選択肢を広げた素晴らしい方法である。

ゲームによっても異なるし、その課金によって得られる成果物についてもそれぞれバラバラなので、一概に課金が良いとか悪いとかという話にはならないんですね。
ただ、圧倒的なメリットとして2つがあげられます。

・楽しみ方の選択肢を増やした

これは、無課金勢とか言われたりもしますが、課金ゲームであることを利用して、無課金であることを利用して楽しむという楽しみ方が、まず上げられます。
「無課金でここまできたぜー」みたいな楽しみ方をするのが、1つのプレイスタイルです。(無課金です!って言いながら課金するっていう人もいますけど)
そして、もう一つ。
自分だけのキャラを作って楽しむという、楽しみ方です。
いわゆるDLC(ダウンロードコンテンツ)というやつですね。

パッケージソフトとして販売されたものだけでなく、既存のソフトウェアの媒体となるディスク(DVD-ROM、Blu-ray Disc)内のデータに含まれていない(既に含まれているが、追加料金を支払うすることでアンロックするものもある)シナリオ・ステージ、キャラクター、音楽、アイテム、新機能といった追加データやバグ・誤字を修正するパッチなどを有料または無料にて追加配信が行われる。他、映画や映像コンテンツ、電子コミックなども提供している場合もある。

wikipediaより

追加のシナリオだったり、コスチュームだったり、音楽だったり、キャラだったり様々な要素で自分なりの楽しみ方を加えて遊べる。
この辺りは課金ができたことによって実現した、遊び方の選択肢を増やす事だとおもいます。

・ビジネスとして収入が増える方法ができた

その一方で、運営側としては、上述の課金の要素を充実させれば、同じタイトルでも、今まで以上にお客さんから対価を受け取る方法が増えたとも言えます。
従って、同じタイトルでより多くの収入が得られる方法として、採用されているわけです。
もちろん、基本無料で課金前提で作成されるタイプのゲームもありますが、ビジネスとしては、より多くの売上を上げる事に違いはありません。

まぁ、なんだかんだ言っても、「そもそもゲームが面白くなければ課金なんてしない」→「面白いものに対しては、お客さんはお金を払ってくれる」のが唯一の真実なので、課金がどうとかあまり関係ないよね・・・