ゲームのメンテにはこれが必須!ゲーセンの仕事で使う道具達
こんにちは。
ゲームセンターで行う仕事で重要な内容に、メンテナンスがあります。
メンテナンスと言っても、ゲーム機っていうのは、一台一台仕様とか構造が異なる場合が多いです。
標準筐体というものは、同じ構造だったりするんですが、メーカー毎に違うので一概に標準ともいえない。
ですので、方法や使用する道具が異なるわけですが、今日はそこで使用する道具をご紹介します。
アケコンとか中古の筐体とか、「自分で買ってイジってみたいなー」という激マニアックな人は参考になるかも?
そもそもメンテナンスとは?
大雑把に考えて、メンテナンスというのは、2種類あります。
・修理系
・清掃系
の2パターンです。
まずは、清掃系です。
言ってみれば、お客さんが快適にプレイするために行うメンテナンスです。
ボタンの反応が微妙だな、パネルが汚れているな、とかそんな場合に行います。
比較的時間もかからずに、サッと行える場合が多いです。
ポート24では、お客さんの少ない時期やバージョンアップ直前にフルメンテを行います。
正常に動いているゲーム機の清掃とチェックを兼ねて、メンテナンスするわけで、壊れてないのに行う場合もあります。
その際に遊びに来ていただいた、お客さんにご迷惑掛ける場合も有りますが、ご了承ください。
次は、修理系。
これは簡単で、壊れたから直す。
というだけの簡単なお仕事・・・とはならないのが、ゲーム機のメンテナンスの厄介なところ。
最初に述べたように、ゲーム機は一台一台構造が異なります。
ですので、様々な経験を積むことが必要になるし、場合によっては特殊な工具が必要になることもあります。
ただ、どちらにしても、ほぼ100%使用する基本的な道具というのがありますので、幾つかご紹介します。
ドライバー系
まずは、ドライバー系です。
「ドライバー系」と書いたのは、電動ドリルやインパクトを使用する場合もあるから、まとめてドライバー系としました。
ネジを回す道具色々です。
こんなのです。
普通の方は、プラスドライバーとマイナスドライバーくらいしか使用しないと思いますし、実際にゲーセンでも、プラスドライバーは最も使用する機会が多いです。
ですので、短いタイプ、細いタイプ、長いタイプなど、用途に合わせて変えて使うことが多いです。
ゲームセンターで独特に、比較的よく使用するのは、こちらの
ベッセル(VESSEL) ベクトルナットドライバー 対辺7.0mm No.B-290NT
ナットドライバーです。
特にこの7mmというサイズを、最も使用します。
理由がありまして、こちらの写真でご確認ください。
セガ社「ネットシティ」のコンパネ内
タイトー社「ビューリックス」のコンパネ内
こんな風にコンパネを止めるナットのサイズが7mmを使用している場合が多いので、7mmを最もよく使用します。
ですので、アケコンなんかお持ちの方であれば、1つ持っておくと便利かと思います。
レバーを外したりするのは非常に簡単にできます。
ですので、ゲームセンタースタッフも1本は持っておくのが、オススメです。
テスター
こちらも、ゲーセンでは必須アイテムです。
デジタルテスターです。
昔から、メンテナンスしていた人はわかると思いますが、サイズが格段に小さくなっています。
カードタイプなんて、昔は考えられなかったんですけどね。
昔話はさておき、ゲーム機が電気機器である以上テスターは必須です。
主な使用機能として、
・電圧・電流・抵抗のチェック(数値確認)
・導通チェック
を、ゲーセンでは使用することが多いと思います。
ゲーセンの店員では、全員が電気知識に詳しいわけではないので、テスターの必要な部分だけ使用しています。
(私もそうです)
メンテナンスの特に修理系において、電源ボックスがヘタってきて電圧不足で基板にエラーが発生するなどは、割合多いので、そういった場合に、テスターの出番になります。
規定の電圧が出力されているかどうか?をチェックするために使用します。
もう一つの、導通チェックもよく使います。
こちらは、ボタンやレバー等のメンテナンスを行った後にそのチェックをしたりする時に使用します。
こんな風につないで、ボタンを押してテストします。
ボタンが正常に反応する場合は、押すと「ピー」と鳴り、押し続けると鳴り続けます。
メンテナンスしたら、鳴って当たり前じゃないか?と思われるかもしれませんが、意外と鳴ったり鳴らなかったり、押し続けても「ピッピッピー」とか断続的に鳴ったりするので、その場合はやり直しになります。
よく言う、ボタンの反応が悪い状態ですね。
メンテナンスして「バッチリ!」と思っても、どうしても不具合が残った物が出てきてしまうので、こんなふうに最終確認をして、OKとなります。
ちなみに、ボタンと言っても、今回はマイクロスイッチタイプでしたが、センサータイプも合ったりしますので、ゲーム機同様全て同じ仕様ではありませんので、注意が必要です。
以上ゲーセンで必ず使用する道具を、2種類ほど紹介しました。
特にアケコンなんかのメンテナンスでは、持っておくと便利ですので参考にしてください!