ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2014.11.11

「惰性でゲームをすること」を考えてみたら、ユーザーのありがたさがよくわかった

昨日のことですが、こんなツイートが流れていました。

一般的に「ゲームが良くない!」みたいな風潮が強いことに対して、「ゲームそのものは悪くない」という擁護をしてらっしゃる先生の記事ですね。
ちなみに、この方について調べていたら、こんなページを発見しました。

ゲーム研究データインデックス

こんなサイトがあったんですね・・・
様々なその道の先生達が、様々な視点からゲームについての研究を披露してくれています。
今までゲーム業界に身をおきながらも、全く知らなかった。
不勉強でスミマセン。

「惰性でゲームをするなら辞めたほうがいい」という言葉に対して、2つの視点から考えてみました。

一般的な視点から「惰性でゲームをすること」

一般的に考えると、ゲームに限らずの話になるのですが、何でも惰性でやるのは良くないよね!という意見につきると思います。

惰性とは、
今まで続いてきて改められない習慣や癖のことです。

言葉の意味より

一般的なイメージにかなり近い意味ですね。
なんとなく目的も定めずに、ダラダラとつづけるイメージです。

目的やゴールを持って行動しなさいよ!という教訓を含んでいます。
昨今の世の中の風潮にある、「目的意識」とか「合理的な時間の使い方」とか、そんな考えに則った教訓。
まぁ、でもこれってゲームに限ったことでは無いですからね。

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例えば、学校でも惰性で行って、惰性で授業を受けている日が登校日の中で1日も無いか?と言われれば、そんな事は無いわけです。
結構前ですが、こちらの本で見かけた文章の中で、

弟「いま調度『信長の野望』がいい所で今日中に天下統一する!なので学校は休むね。」

父「コマンドの【調略】をうまく使えよ。夕飯の時に武将クイズするからちゃんと覚えとけよ。」

弟「任せといて~」

こちらのページでもザックリ読めます。

というくだりがあるんですが、惰性ではゲームしていないですからね(笑)
非常に良い親子の会話です、うらやましい!(笑)
珍しい例だと思いますが、しっかり目的を持って行動しましょう!という教訓ですね。

ゲーマー視点から「惰性でゲームをすること」

うってかわってゲーマーの視点から「惰性でゲームをすること」の意味を考えてみましょう。

まずは、最初に出てくるのは、「惰性でやるくらいなら、やるな!」というプレイヤー達のプライドを傷つけているという意味ですね。
現役プレイヤーの特にトップレベルになると、惰性ではなく貴重な時間を費やして遊んでいるのです。
特に対戦ゲームなんかだと、惰性でプレイして、捨てゲー(ゲームを途中で放棄すること)などを行ったりすると、好まれることはないですね。
簡単にいうと、本気でやっている人にとって失礼だ!という意味です。
これも、何でも当てはまる気はします。

もう一つ。
これは、ゲーセン特有の事情です。
現在は、家庭用ゲームソフトやスマホゲームなどで、ゲームを遊ぶ事の金銭的なコストが発生する事はかなり少なくなりました。
家庭用ゲームソフトは、定価で購入すれば遊び放題。
スマホゲームは、基本プレイは無料!という形式が多い。
そんな中、ゲーセンのユーザーは「1プレイ毎に、身銭を切ってゲームをしている」んですね。

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「ゲームなんて無料以外やんねー」という人の方が、世の中圧倒的に多いと思います。
その反面、ゲーセンでしかできないゲームがあるから、という消極的な理由もあると思いますが、そんな中でもゲーセンユーザーは店舗に来店し、身銭を切ってゲームをしているので、「惰性でゲームをする」なんて言うことはありえないわけです。
ですので、ゲーセンに通ってくれているお客さんからみて、「惰性でゲームをするなんて、ありえない」ということにもつながると思います。
ゲーセンユーザーは決して1プレイが惰性ではなく、目的を持ってプレイしている。
そう考えると、お客さんのありがたさがより良くわかります。
惰性では無いからこそ、真剣に楽しく遊んでもらいたいので、こちらも襟を正さなければ!

ただ、あるゲームマニアに聞いたら、
「惰性でもなんでもやり続けて、やり続けて、そして誰もいなくなったっていう状態になって、始めて気づいたっていう経験をして本物のゲーマーですよ!」
と言っていました。
それって、一般的には「廃人」だよね・・・