こんにちは。
今年は、かなり台風が多くて、先週・今週と2週連続で週末に愛知に上陸するという珍しい状況でした。
その度に色んな方から「被害はありませんでしたか？」などと、声をかけていただくんですが、現在の所、無事に営業できております。
ご心配ありがとうございます。

さて、台風に限らずですが、レジャー産業と天気は密接な関係があるものですので、ゲーセン運営と天候について、少し書いてみます。

ゲーセンにとって、良い天気とは？

ハッキリ申し上げて、ゲーセンは屋外型のレジャーでも無いし、観光地でもない。
所謂、安・近・短のレジャーです。（安い、近い、日程が短い）
そのため、様々なレジャーや観光地と比較して、悪天候に強いというメリットがあります。

ですので、ゲーセンにとって良い天気は、「パラパラ雨が降ったりやんだり」くらいがベストです。
雨がかなり強く降ると、誰でも家から出る気がなくなります。
逆に、あまりにも好い天気だと、屋内レジャーを選択する人も居ないですね。
したがって、その間くらいの「グズグズとハッキリしない天気」が、ゲーセンにとって丁度良いです。

「うーん、出かけたいけど、微妙に雨降ってるから、外は嫌だなぁ・・・ゲーセンでも行くか」
というのがベストシナリオですね（笑）

ゲーセンにとって天候が敵になる場合とは?

ただし、他の業種と同じく、今回のように台風が上陸したりする場合に、ゲーセンならではの最も難しい敵が現れます。
それは

「雨漏り」と「停電」

です。
ゲーセンだけじゃないんじゃない？と思うかもしれませんが、それがゲーセンには難敵なんですね。

「雨漏り」による問題

まず、雨漏りですが、正直スタッフの頭に水滴がたれたとか、店内に少し入っちゃったとかは大きな問題ではないです。
最も怖いのが、雨漏りによる漏電です。
それぞれのゲーセンの店舗の構造によって異なりますが、こんな天井からの吊り下げコンセントだったり、床の埋め込みコンセントだったり、コンセントレールだったりするわけです。
こういった、コンセントの類に、水滴が侵入して、漏電というのが、最もゲーセンにとってイタイ状況です。
そういった場合は、雨漏があると分かり次第、その周辺の電源をブレーカーでオフにして、別の回路に繋ぎ直すという対策をします。
ただ、それでも、一時的にゲームを止めたりする必要があるので、お客さんに迷惑がかかってしまうので、よくはないですよね。

「停電」による問題

さらに問題になるのがこちらです。
停電があると、なんにもできない状況から、お客さんの対応に追われる状況まで、様々な問題がでます。

「瞬断」の場合

瞬断とは、

電力系統における瞬断とは、電源からの電力供給が短い時間（数マイクロ秒から数百マイクロ秒）絶たれてしまう電源障害現象をいい、停電の一種とみなせる。完全には停電しないものも含めて「瞬時電圧低下」（しゅんじでんあつていか）とも称される。

Wikipediaより

一瞬だけ電気が切れて、すぐ復活するという状況です。
雷の影響等で発生する場合も多いでしょうか。

ゲーム機として問題ない範囲の瞬断（電圧低下）であれば、そのままゲームは続行できます。
ただ、そうではなく、結構大きな瞬断となると、一瞬とはいえゲーム機が止まって、再起動するという事になります。
最近のゲーム機は、プレイ中の電源オフに対して、プレイ前の状態に戻すという機能がほぼ実装されているので、データ等の復旧も問題はないです。
ですので、一旦中断となってしまうものの、起動し次第お客さんにはゲームを楽しんで頂けます。
とはいえ、ゲームを中断して、起動するまで待ってもらうので、ご迷惑はお掛けしてしまいます。

完全に「停電」した場合

最近は多くないですが、完全に停電した場合、当然営業できません。
開店前から、停電が起きていて、何もできないくらいならまだ良いのですが、お客さんがプレイ中に完全停電が起きると、かなりツライです。
まず、プレイ中のゲームについては返金等の処理を行います。
先程も書きましたが、データの復旧や再プレイ等にはなんにも問題はないのですが、データの復旧等行えるのは当然次の起動時のみ・・・
ということで、データの復旧を行うのに、お客さんに停電が解消するまで待ってもらうことになってしまいます。
これが非常に申し訳ないですが、なんともならないので、待ってもらう以外に方法が無いです。
本当になんともならないので、申し訳ないです・・・

そもそも、「台風とかで停電が起きそうなのにゲーセンなんて行く奴いるのか？」という疑問を持った方もいるでしょう。
居ますよ！それもたくさん！
「普段より空いててイイ！」とか「学校・会社が暴風警報で休みだからヒマ」とか。
そんなわけで、ゲーセンは電気がきている限りどこも営業していると思いますので、また確かめに来てください（笑）