ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

Blog
2014.09.16

遅まきながら「ジャイアンのEVO2014レポート」をお送りします

こんにちは。
以前こちらでも、格闘ゲームの世界大会である「EVO」という大会があること自体をお伝えしましたが、本年開催された「EVO2014」に当社のスタッフである、ジャイアン君が参加してきたということで、今回は本人に「ジャイアンのEVOレポート」を書いてもらいましたので、それをお伝えします。

では、本人にバトンタッチして、ここからはジャイアン君の文章でお伝えします。

EVO2014の基本情報おさらい

今回始めて、Evolution2014に参加してきました。

まず、Evolutionについてです。
通称EVOと言いますが、家庭用ハードの大会です。
僕は、今までアーケードの大会などはかなり出たとは思うんですが、家庭用のゲーム大会は初めてで新鮮でした。

格闘ゲームの祭典と言われるだけあって、今回も沢山の国の選手がエントリーしていました。
日本、アメリカ、メキシコ、オーストラリア、イギリス、フランス、中国、韓国。
他にもあるとは思いますが世界中の様々な国が参加していました。
全体の正確な参加者数はわかりませんが、3000人以上はいたと思います。

会場は少し暗い感じの、とても広いホールで、日本の昔あった闘劇の会場を広くしたような感じでした。

DSCN0008

こんなだだっ広い会場が、

DSCN0017

こんな風に人で溢れかえります。

壇上があってその下に観客席があり、あとはいろんなタイトルのゲームが置いてありました。
1番印象的だったのが、選手の近くまで行けること。
予選のときに壇上でも、かなり近くまで選手のそばに行けるので、アドバイスするセコンドなどが闘劇と違ってできるのが違いました。
あと会場内はとても寒かったです。外がめちゃくちゃ暑いからでしょうがシャツ1枚だと寒く、パーカーや上着を羽織ってる人も見かけました。

みんな気になる賞金は?

EVOの賞金は、参加者数×参加費の10ドルですので、参加人数が多いほど、優勝賞金も多くなります。
それを、上位入賞者に振り分けることになります。
参加人数が2000人弱の、最多タイトルのウルトラストリートファイター4は優勝で約175万円、僕が出場したKOF13CLは参加者300人ぐらいで優勝で約20万円でした。

ただ、それに加えて、メーカーから賞金が上乗せされたりします。
アークから2万5000ドル(約250万円)出たブレイブルーは、優勝賞金200万円以上!と賞金でモチベーションが上がったプレイヤーも多数いた事でしょう。

日本の大会は基本的に一発勝負ですが、EVOは「ダブルイリミネーションの2ライフ制」です。
2本先取で勝ったらウィナーズトーナメントへ、負けるとルーザーズトーナメントに落ちます。
そしてルーザーズで負けると敗退になります。
最初のうちに負けて、一度ルーザーズに落ちるともう1回も巻けられず、かつ何十回も勝たないと優勝できないので、優勝への道は相当厳しくなりますね。

さすがに、世界No.1の称号と、優勝賞金を手にする道は険しいですが、それを乗り越えた者だけが手に入れることができるんですね。

出場してわかったこと

今回、人生初パスポート取得をしてまで、EVOに参戦しようと思ったのは、EVO2013のKOF13CLの動画を見たのが理由です。
その当時、KOF13CLをかなりやっていたんですが、大規模な大会が日本では開催されていませんでした。
そこで、EVOの動画を見て、この大会に出て自分の力を試してみたいと思ったのが理由です。
EVO自体名前は知っていたので、「一度は出てみたいなー」という想いもありました。

僕はKOF13CL(クライマックス)に出場しました。
結果はウィナーズの決勝で負けて、ルーザーズに落ちて、ルーザーズの決勝で勝ちなんとか予選は勝ち抜きました!
ですが、その後ベスト8に行くためのトーナメントで初戦で負けてしまいました・・・

EVOに出てアーケードの大会と違うなと思ったのは、対戦相手が隣にいてとても近いことです。

1407135638959

対戦相手も、ギャラリーも近い・・・

対戦相手のレバーを動かす手の動きが見えたり、ボタンを叩く音が聞こえたりと動きがわかりやすいと感じました。
ゲーセンでの対戦だと、基本的にゲーム機を挟んで向かい合うカタチになりますので、この辺りは、ゲーセンでの大会と大きく異なります。

レベルの高いプレイヤーだとフェイクボタン(ボタンを押しても何も反応しない)でフェイントしたり、レバーを置く台座に黒い布を使って、対戦相手に手元を見せないように工夫していたりと凄かったです。

ルーザーズで負けて僕のEVOが終わった時、その時対戦相手が「nice fight!」と、とてもさわやかな笑顔で握手を求めてきました。
言葉は通じないけど、ゲームが好きな人に国籍とか関係ないんだな、と思いました。
みんなゲームが好きな気持ちは同じなんだ!って感じました。
世界はとても広かったです!

マネーマッチがアチコチで

マネーマッチとは、お互いにお金を賭けて、何本先取かを決めて、買ったほうが総取りするというのが基本です。
場所は会場のホテルの中でやる人もいるし、会場内でゲームを設置してやる人もいました。
賭ける額はピンキリですが、トップクラスになると賭け金が何十万、何百万まで上がるそうです・・・
そうなると何本先取の本数も多くなったり、いろいろとルールをきっちりしてやるそうです。
そこまでいくと恐ろしくて参加できないですよね・・・

印象に残った選手

僕の参戦した、KOF13CLで優勝したXiao Hai選手が印象に残っています。
中国のプレイヤーで、中国では4,5人ぐらいしか対戦相手がいないそうです!
日本などに比べれば、明らかに対戦環境は劣っているのに、その中で優勝は凄い!
EVOの前日にホテルに着いてから、3日間ずっと部屋にこもってイメージトレーニングして、自分の頭の中だけで考えて、KOF13CLの動きを完成させたそうです。
凄すぎて言葉がありません・・・

他のゲームではウルトラストリートファイター4で優勝したルフィ選手も凄かった。
ローズを使って機械のように冷静に立ち回って、苦しい劣勢の時でも、もの凄い粘りでピンチを凌いでいました。
あとで知ったんですが、ルフィ選手は家庭用のレバーではなくパットを使っていたそうです!
参加者2000人で、ほとんどがレバーを使う世界中の強豪達、その頂点に立ったのがパットを使うプレイヤーだったのは衝撃的でした。
改めて世界の広さを知りました。

次のEVOに参加したいか?

またKOFが種目にあったら行きたいなー、というのはあります。
もしまた行くなら、今度はEVOは「家庭用」という点に重点を置いて、家庭用対戦でしっかり練習して仕上げて望みたいです!

以上、EVO2014に行ってきました!でした。

だそうです。
今回は残念ながら惜しくも敗退してしまいましたが、次回は頑張ってください!
以上、「ジャイアンのEVO2014レポート」でした!